- くり抜き法でほくろを除去すると、どのくらいの期間保護テープを貼るの?
- なんで長期間保護テープを貼らなきゃいけないの?
くり抜き法でほくろを除去しました。医師の指示のもと、ほくろ除去した傷に、約7ヶ月間、保護テープを貼っていました。なぜ、長期間、保護テープを貼ったのか、詳しく紹介していきます。
くり抜き法で、ほくろを除去した場合、保護テープを貼る期間は、6ヶ月〜12ヶ月です。
期間に幅があるのは、ほくろ除去した傷の大きさや深さ、個人の回復力、また、主治医の判断によって、保護テープを貼る期間は変わります。
筆者が保護テープを貼っていたのは、約7ヶ月です。この間は、傷の経過観察のために5回再診し、医師のアドバイスを受けていました。
この記事では、筆者が医師のアドバイスを受けながら保護テープを貼っていた経験をもとに、以下について紹介していきます。
- くり抜き法でほくろを切除すると保護テープを貼る期間が長くなる理由
- 筆者が7ヶ月間も保護テープ貼っていた理由
- 筆者が使っていた保護テープを紹介
くり抜き法でほくろ除去すると保護テープを約6ヶ月〜12ヶ月も貼る理由
保護テープを貼る期間が、6ヶ月以上とだいぶ長いですよね。
ここでは、くり抜き法でほくろを除去すると、保護テープを貼る期間が長くなる理由を紹介していきます。
保護テープを貼る期間が長くなる理由は、傷が大きく、深くなるため
くり抜き法でほくろを除去すると、保護テープを貼る期間が長くなる理由は、
傷が大きく、また、深く陥没するので、傷の回復に時間がかかる
ためです。
くり抜き法で、ほくろを除去すると、傷が大きく、深く陥没します。そのため、傷の回復に長い時間が必要になり、その間、傷をケアする目的で保護テープを貼ります。
なぜ、くり抜き法では、傷が、大きく、深く陥没するのか紹介していきます。
くり抜き法の傷が、大きく、深くなる理由
- メスやトレパン(円柱状のメス)を使って、ほくろを切除するため
- 隆起した大きいほくろを切除するため
理由1:メスやトレパン(円柱状のメス)を使って、ほくろを切除するため
くり抜き法は、メスやトレパンを使って、ほくろを切除します。
そのため、CO2レーザーでほくろを除去するよりも、皮膚が傷ついてしまいます。
ただし、ほくろの周りに沿って、ほくろを除去するので、ほくろ以外の皮膚は傷つくことはありません。
理由2:隆起した大きいほくろを切除するため
くり抜き法は、直径5〜7mmくらいまでの、比較的大きく、隆起したほくろを除去する際に選択されることが多いです。
大きなほくろを除去するので、必然的に傷が大きくなってしまいます。
また、盛り上がった大きなほくろは、ほくろ細胞が増殖し、真皮(皮膚の深い場所)まで、ほくろ細胞が広がっている傾向があります。
真皮に在るほくろ細胞まで除去するので、傷が深く陥没してしまいます。
陥没する深さは、数mmです。
【くり抜き法ほくろ除去】保護テープを約7ヶ月間も貼った理由【体験談】
筆者がくり抜き法でほくろを除去した際に、保護テープを貼っていた期間は、約7ヶ月間です。
この期間、筆者が、ほくろ除去後、経過観察のため再診し、医師のアドバイスのもと保護テープを貼った体験を紹介します。
保護テープを7ヶ月間も貼った理由 – 盛り上がった、大きなほくろを除去した
筆者がくり抜き法で除去したのは、盛り上がった、直径が約7mm大きなほくろでした。
また、真皮内にもほくろ細胞があり、真皮内のほくろ細胞も除去することになりました。
そのため、傷が大きく、深く陥没してしまいました。
いつ、真皮内にほくろ細胞が在ることがわかったのか?
真皮内のほくろ細胞が在ると、はっきり分かったのは、施術中です。医師がほくろを除去している際に気が付き、真皮にあったほくろ細胞も除去したと、施術後に教えてくれました。
使っていた保護テープは2種類
筆者が保護テープとして使っていたのは、以下の2種類です。
- ダイソーの絆創膏
- 3Mのスキントンサージカルテープ
ダイソーの絆創膏について
使用する絆創膏については、医師から特別な指定がなかったので、筆者は、ダイソーの絆創膏を使っていました。
筆者が気にって使っていたダイソーの絆創膏は、「防水透明キズテープバン(日本製)【ダイソー】」(JANコード:4955930515321)です。
日本製で品質に安心感があり、一箱に40枚(1枚2.75円)とコスパもいいです。
実際に保護テープとして貼っていても、筆者には大きな問題は起きませんでした。
使用していた時期
ほくろ除去直後〜約2ヶ月
3Mのスキントンテープについて
幅が約12mmの3Mのスキントンテープです。
ほくろ除去から2ヶ月後に、傷の経過観察の為に再診したときに、処方されました。
ちなみに、料金は、330円でした。
使用していた時期
ほくろ除去後3ヶ月〜7ヶ月
ほくろ除去後の時期によって、使った保護テープが違った理由
くり抜き法でほくろ除去後の時期・傷の状態によって、使っていた保護テープが違いました。その理由を紹介します。
ほくろ除去直後〜約2ヶ月に絆創膏を使った理由:傷の回復を優先
ほくろ除去直後〜約2ヶ月に絆創膏を使った理由は、
- 傷の回復を優先していた
ためです。
施術直後は、傷が大きく凹んでおり、皮膚が敏感になって、外部からの影響を受けやすい状態なので、傷の回復を優先していました。
また、傷が早く回復するために、以下をしていました。
- 傷に軟膏とワセリンを塗る
- 傷に粘着部が直接触れないようにする
以下で、詳しく説明していきます。
①傷に軟膏とワセリンを塗る
傷の回復を促すために、ほくろ除去直後から1週間は、傷にステロイドと抗生剤が配合された軟膏を塗り、それ以降は、プロペトを塗っていました。(軟膏とプロペトは、処方されたものです。)
軟膏やプロペトを塗ったあとに、絆創膏を貼れば、軟膏とプロペトが乾燥しないように(保湿)、また、衣服などにも付着しないようにすることができました。
軟膏は、傷の炎症と感染症を抑え、傷の回復を促します。また、両者を塗り、保湿することで、傷が回復しやすい環境を作れます。
②傷に粘着部が直接触れないようにする
施術直後は、皮膚は薄く、敏感な状態なので、外部からの刺激で傷が悪化しやすい状態です。
もし、施術直後に、絆創膏のようにガーゼが無いサージカルテープを保護テープとして使うと、傷に粘着部が直接触れることになります。粘着剤の影響で、皮膚が炎症を起こしやすくなります。また、サージカルテープを剥がす際に、傷が引っ張られ、無理な力で瘡蓋が剥がれて、傷が悪化する可能性があります。
ですので、ほくろ除去直後から、傷がある程度落ち着くまでは、傷を悪化させないために、保護テープの粘着部が、傷に直接ふれない絆創膏を保護テープとして使っていました。
ほくろ除去3ヶ月以降にスキントーンサージカルテープを使った理由
くり抜き法でほくろを除去から3ヶ月以降にスキントーンサージカルテープを使った理由は、
- 傷痕が残らないようにしていた
ためです。
ほくろ除去から2ヶ月経つと傷が回復しているのが実感できます。具体的には、傷ついた皮膚が回復し、新しい皮膚が出来て、陥没していた傷が平らになってきました。この時期からは、プロペトも塗らなくなりました。
ケアの方針が、「傷の回復優先」から、「傷痕が残らないようにする」へと変わってきました。
「傷痕が残らないように」とは、具体的には、以下の2つです。
- 肥厚性瘢痕にならないように
- 色素沈着にならないように
以下で、それぞれについて説明していきます。
①肥厚性瘢痕にならないように
傷が引っ張られたり、よく動くと、肥厚性瘢痕になる傾向があります。そのため、傷の動きを抑え安静にするために、サージカルテープを貼っていました。
②色素沈着にならないように
傷が紫外線(UV)を直接受け続けると、色素沈着する可能性が高くなります。そのため紫外線を防ぐために、サージカルテープを貼っていました。
※ほくろ除去直後から上記のことは、注意していましたが、この時期は特に注力していました。
くり抜き法でほくろを除去するメリットは?
これまで、くり抜き法でほくろを除去すると保護テープを貼る期間が長くなるのは、傷が大きく、深く陥没するため、皮膚の回復に時間がかかることを説明してきました。
これは、くり抜き法のデメリットです。くり抜き法によるほくろ除去の保護テープを軸に説明していくと「くり抜き法ってダメじゃん!」と感じるかもしれません。
ですので、ここでは、くり抜き法のメリットについても紹介します。
くり抜き法でほくろ除去する3つのメリット:簡潔版
以下がくり抜き法のメリットです。
- ほくろが再発する可能性が低い(CO2レーザーと比較)
- 除去したほくろを病理検査することができる(CO2レーザーと比較)
- 傷跡は最小限(紡錘形切除と比較)
それぞれ、説明していきます。
くり抜き法のメリット①:ほくろが再発する可能性が低い(CO2レーザーと比較)
くり抜き法では、真皮に在るほくろ細胞も切除できるので、盛り上がった大きなほくろを除去しても、ほくろが再発する可能性が低いです。
CO2レーザーでは、表皮のほくろ細胞を除去するので、真皮に在るほくろ細胞を除去しきれないことがあり、盛り上がった大きなほくろを除去する際は、ほくろが再発する可能性が高いです。
ほくろが再発する可能性が低いことのメリットは、とても大きいと思います。
くり抜き法のメリット②:病理検査をすることができる(CO2レーザーと比較)
くり抜き法では、除去するほくろ組織を切除できます。切除したほくろを、病理検査することができます。
CO2レーザーでは、ほくろにレーザーを照射して、ほくろを蒸散(気化)させて除去します。そのためほくろ組織を切除して取り出すことができないので、病理検査に出すことはできません。
アメリカ皮膚科学会が発表している、ほくろのセルフチェック「ABCDE法則」には、6mm以上のほくろは悪性の可能性もあるから気をつけるように、となっています。
大きなほくろを除去する際に、病理検査をすることができるのは、大きなメリットになります。
くり抜き法のメリット③:傷跡は最小限(紡錘形切除法と比較)
くり抜き法では、ほくろに沿って、くり抜くので、大きなほくろを除去しても、ほくろ以外の皮膚には傷がつきません。
紡錘形切除法では、ほくろの周りにある健康な皮膚も含めてほくろを除去するため、ほくろ以外の皮膚にも傷がつきます。
顔など露出している場所にある大きなほくろを除去する際には、傷が最小限になることは、大きなメリットになります。
くり抜き法は、保護テープを貼る期間が長いが、再発する可能性が低い!
この記事では、くり抜き法でほくろを除去すると、どのくらいの期間保護テープを貼るのか、また、その理由について紹介してきました。
改めてここでまとめます。
くり抜き法でほくろ除去したら、保護テープを貼る期間は、6ヶ月〜12ヶ月です。※個人差あり
保護テープを貼る期間が長くなる理由は、傷が大きく、深くなるためです。
これは、くり抜き法のデメリットです。
しかし、くり抜き法にはメリトットもあります。
- ほくろが再発する可能性が低い(CO2レーザーと比較)
- 除去したほくろを病理検査することができる(CO2レーザーと比較)
- 傷跡は最小限(紡錘形切除と比較)
くり抜き法には、ほくろ除去した傷が大きく、深くなるため、傷の回復に時間がかかるというデメリットもありますが、ほくろが再発しにくいとうメリットもあります。
くり抜き法でほくろ除去をしようかと悩んでいる方の参考になれば嬉しいです!