- ほくろ除去の施術後、何の為に保護テープを貼るの?
- 保護テープを貼っているときに気をつけることは?
くり抜き法とCO2レーザーでほくろを除去し、医師の指示のもと、ほくろ除去後に数ヶ月保護テープを貼っていました。私の経験を元に保護テープを貼る目的と気をつけることを紹介します!
筆者は、保護テープを貼る目的を知り、保護テープを貼るストレスが軽減しました!保護テープを貼るのに煩わしさを感じている方は、ぜひ最後まで御覧ください。
早速ですが、ほくろ除去後に保護テープを貼る目的は、
- ほくろ除去のリスクを回避・軽減するため
です。
ほくろ除去した際の主なリスクとは、
- 傷の悪化(炎症、感染症)
- 傷痕が赤く盛り上がってしまう(肥厚性瘢痕)
- 傷痕がシミのように残ってしまう(色素沈着)
です。
筆者がほくろ除去をした際に、医師の指示のもと
- くり抜き法では、約7ヶ月間、
- CO2レーザー(炭酸ガスレーザー)では、約3ヶ月間、
保護テープを貼っていました。
この記事では、筆者の経験をもとに、以下についてを紹介します。
- 保護テープを貼って、ほくろ除去のリスクをどのように回避・軽減できるのか
- 保護テープを貼っている間、どのようなことに気をつけるべきか
なぜ保護テープを貼る?ほくろ除去したら保護テープを貼る4つの目的【体験談あり】
先の導入部分にも書きましたが、ほくろ除去後に保護テープを貼る目的の中心は、ほくろ除去のリスクを回避・軽減することです。
保護テープを貼ることで、どのようにリスクを回避・軽減できるのか、保護テープを貼るより具体的な4つの目的を紹介します。
以下がその4つの目的です。
- 傷を保湿して、傷が治りやすい環境を作る
- 傷の擦れ、引っ掻きなど、外部からの刺激から保護
- 傷をUV(紫外線)から保護
- 傷が引っ張られるの抑え、安静にする
それぞれ、詳しく紹介してきます。
目的① 傷を保湿して、傷が治りやすい環境を作る
傷を保湿し、傷が治りやすい環境を作るために保護テープを貼ります。
傷を保湿して治す方法を、湿潤療法といいます。
湿潤療法の特徴
傷が乾燥してしまうと、皮膚を再生する細胞が死んでしまいやすいので、傷が治るのに時間がかかってしまいます。傷を保湿することで、皮膚を再生する細胞を守ることができ、傷が治りやすくなります。
また、かさぶたが作られずに傷が治っていくので、傷跡も残りにくくなります。
湿潤療法で使われる保護テープ
湿潤療法は、ハイドロコロイド素材の保護テープが使われることが多いです。一般家庭用には、「キズパワーパッド」や「ハイドロコロイドパッド」などがあります。
絆創膏を使う場合
一般的なガーゼ部がある絆創膏を使うこともあります。その際は、傷に軟膏やワセリンを塗布し、その上から絆創膏を貼り、保湿します。
筆者の体験談 – 軟膏と絆創膏
筆者の場合は、医師の指示で、傷に軟膏とワセリンを塗り、その上に保護テープとして絆創膏を貼りました。
筆者は、キズパワーパッドを使わないことに疑問を感じ、医師に確認しました。
医師からの回答は「傷に軟膏とワセリンを塗り、その上に絆創膏をはることで、キズパワーパッドを使うのと同様の効果がある」でした。
このときのことを、以下の記事で詳しく紹介しています。
目的② 傷の擦れ、引っ掻きなど、外部からの刺激から保護
「外部からの刺激」から、傷を守るために保護テープを貼ります。
外部からの刺激とは、
- 服を着たり、脱ぐときに、傷が擦れる
- 傷が痒くなって、意識・無意識に傷を掻いてしまう
- 何かにぶつかった際に、傷が当たってしまう
などです。
傷の回復期間に傷が擦れたり、傷を掻いたり、外部から刺激されると、炎症や感染症を引き起こし、傷が悪化しやすいです。また、傷が悪化し、回復に時間がかかることで、傷痕が残りやすくなります。
筆者の体験談 – 就寝時も保護テープを貼っていた
筆者は、医師から指示で、ほくろ除去後1ヶ月〜1ヶ月半くらいは、寝ている時も保護テープをつけていました。
その理由は、寝ているときに、無意識に傷を掻いてしまったり、布団や毛布が傷に擦れてしまうのを防ぐためでした。
目的③ 傷をUV(紫外線)から保護
UVから、傷を守るために保護テープを貼ります。
皮膚がUVに刺激されると起こること
皮膚がUVに刺激されることで、色素沈着が起こります。
皮膚がUVで刺激されると、皮膚を守ろうと皮膚内のメラノサイトという細胞が、メラニンという色素を生成します。長時間、皮膚がUVに刺激されるとメラニンが多く分泌されます。メラニンが多く集まると、メラニンが沈着し、皮膚が黒ずみます。
シミの原因も、メラニン色素です。
傷をUVから守る目的
ほくろ除去後は、皮膚が薄くなっているので、UVの影響を受けやすくなっています。そのため、メラニンも生成されやすいので、色素沈着が起きやすい状態です。
そのため、傷にUVが当たらないように、保護テープでUVケアをします。
UVは窓ガラスを通過する
UVは窓ガラスを通過するので、窓の側に長時間いるとUVの影響を受けてしまいます。
ですので、窓の側に長時間いるときにも、保護テープをつけることをお勧めします。
特に、西向きや南向きに窓がある部屋のように、直射日光が入る場合は特に注意しましょう。
筆者の体験談 – UVから守るための保護テープ
医師から、UVケアのためにも保護テープを貼るように、指示がありました。
しかし、筆者が除去したほくろは口元にありました。口元に保護テープを貼るのが煩わしかっので、医師に「マスク」と「日焼け止めクリーム」を使うことについて質問をしました。
目的④ 傷が引っ張られるの抑え、安静にする
傷を安静にするために、傷に保護テープを貼ります。
傷が治る過程で、傷が引っ張られたり、よく動いたりすると、傷痕がミミズ腫れのように赤く盛り上がる肥厚性瘢痕になりやすいです。
そのため、傷を安静にするために保護テープを貼ります。
筆者の体験談 – 傷を安静にする
筆者は、口元のほくろを除去しました。初診時に医師からほくろ除去のリスクについて以下の説明がありました。
- よく動く部位(口元、まぶたなど)にある傷は、肥厚性瘢痕になりやすいです。
保護テープを貼るには目的がある
保護テープを貼る具体的な目的を紹介しました。
筆者が除去した2つのほくろは、2つとも口元にありました。長期間、保護テープを貼るのは、だいぶ煩わしかったです。
しかし、保護テープを貼る目的が「ほくろ除去のリスクを軽減・回避」すること。また、そのより具体的な目的が明確になることで、保護テープを貼るべきだ、と気持ちも変化し、保護テープを貼るストレスが軽減できました。
筆者と同じように、保護テープを貼るのが煩わしいと思っている方の参考になれば嬉しいです。
以下では、筆者が保護テープを貼っていたときに気をつけていたことを紹介していきます。
傷に保護テープを貼っていたときに気をつけてたこと【ほくろ除去後】
筆者は、くり抜き法で口元のほくろを除去した際には、約7ヶ月間、CO2レーザーで口元のほくろを除去した際には3ヶ月間、保護テープを貼っていました。
その間、傷の経過観察のため、何度か診察を受け、医師の指示のもとアフターケアを行っていました。
その際に、筆者が保護テープを貼っているときに気をつけていたことは、こちらです。
- 傷と保護テープを清潔に保つ
- そっと貼る
- ゆっくり剥がす
- テープ部(粘着部)に軟膏や水気が付かないようにする
- テープ部(粘着部)を傷の上に貼らないようにする
- 個人の判断でやり方を決めない(医師にアドバイスを求める)
それぞれ紹介していきます。
気をつけてたこと①: 傷と保護テープを清潔に保つ
保護テープを貼る際は、傷とその周りの皮膚を清潔にし、保護テープが汚れたら、新しものに変えるようにしていました。
その理由は、傷が汚れていると、傷に付着した汚れや異物などから細菌が感染することもあります。
また、テープを貼る皮膚やテープが汚れていると、かぶれ(接触性皮膚炎)ることがあります。
傷と保護テープを清潔に保つコツ
- 傷は、優しく洗う(ゴシゴシ洗わない)
筆者の体験 – 傷とテープを清潔に
筆者が除去したほくろは、口元にありました。口元は汗をかきやすく、食事の際にテープも汚れやすかったので、1日数回テープを張り替えていました。
また、筆者は、医師に指示のもと、軟膏とプロペトを傷にぬり、保護テープを絆創膏を使っていたので、キズパワーパッドのようなハイドロコロイド素材を保護テープは使っていません。
気をつけてたこと②:そっと貼る
筆者は、保護テープをそっと貼るように気をつけていました。
理由は、保護テープの方側から先に引っ張るように貼ると、傷と回りの皮膚も引っ張られてしまい、傷に外部からの刺激が加わり続けることになってしまうためです。
その為、傷が悪化したり、傷の治りが遅くなることがあります。
また、皮膚も引っ張れ負担がかかり続けると、皮膚がかぶれる原因になります。
保護テープを貼る際は、傷や皮膚が引っ張られないように、そっと貼るのがオススメです。
保護テープをそっと貼るコツ
- 保護テープが傷を覆うように、皮膚に乗せる。
- テープ部の両端を軽く押さえるように貼る。
気をつけてたこと③:ゆっくり剥がす
筆者は、保護テープをゆっくり剥がすように気をつけていました。
理由は、保護テープを勢いよく剥がすと、傷が引っ張られたり、かさぶたが取れてしまうことがあるからです。
傷が回復している途中に傷が外部から強い刺激を受けると、傷が悪化し、治りが遅くなります。また、かさぶたが無理に取れてしまうと、傷痕が肥厚性瘢痕になりやすくなります。
傷が刺激されないように、保護テープはゆっくり剥がすのがおすすめです。
ゆっくり剥がすコツ
- 保護テープを貼っている周りの皮膚を軽く押さえながら剥がす。
- 体毛の流れに沿って剥がす。
筆者の体験 – ゆっくり剥がす
筆者は口元のほくろを除去したので、保護テープを貼っていたの口元です。保護テープを剥がそうとすると、口唇部が持ち上がってしまって、剥がしにくかったです。
そのため、口唇部や頬を軽く押さえて、体毛に沿って上から下に向かって、保護テープを剥がしていました。
気をつけてたこと④:テープ部(粘着部)に軟膏や水気が付かないようにする
筆者は、テープ部(粘着部)に軟膏や水気が付かないにように気をつけていました。
その理由は、テープ部に軟膏や水気が付いていると、保護テープが剥がれやすくなってしまう為です。
筆者は、ほくろ除去から約1ヶ月〜1ヶ月半は、寝るときにも保護テープを貼っていたので、保護テープが剥がれやすくならないように注意していました。
また、汗をかくと、保護テープが剥がれやすくなります。特に、運動している最中は、保護テープが剥がれていないか、注意が必要です。
テープ部に軟膏や水気が付かないようにするコツ
- 傷に軟膏やワセリンを塗ったら、手をちゃんと拭いてから保護テープを持つ
- 軟膏は傷にだけ塗り、傷の周りの皮膚に軟膏が付かないようにする
- 傷の周りの皮膚をコットンやティッシュペーパーで、水気や皮脂などを拭う
筆者の体験 – 運動している最中にテープが剥がれた
筆者は、週に数回スポーツジムに通っています。ジムで多量の汗を掻いて、保護テープが剥がれてしまったことが何度かありました。
気をつけてたこと⑤:テープ部(粘着部)を傷の上に貼らない
筆者は、傷の上にテープ部を貼らないように気をつけていました。
理由は、傷にテープ部を貼ってしまうと、傷に粘着剤が付着し、保護テープをそっと剥がしても、傷がテープ部にひっぱられてしまいまうためです。その際に、傷が炎症を起こしたり、かさぶたが無理に剥がれてしまったり、傷あとが残る原因となってしまいます。
テープ部を傷の上に貼らないように注意しましょう。
テープ部を傷の上に貼らないコツ(顔に傷がある場合)
- 鏡を見ながら、傷の上に、テープ部がこないことを確認する
筆者の体験 – 顔に傷がある場合
筆者が除去したほくろは、口元にありました。自分では、傷を直接見ることができなかったので、鏡をみながら丁寧に保護テープを貼っていました。
気をつけてたこと⑥:個人の判断でやり方を決めない(医師にアドバイスを求める)
筆者は、ほくろ除去後にも5回ほど通院して、傷の経過観察とアフターケアの方向性の医師に確認をしました。
理由は、個人の判断や、Webの情報だけでは、自分の傷に適した方法なのか正確にはわからないためです。
筆者の体験談 – 医師にアドバイスを求める
ほくろ除去した傷の回復する過程で、医師の指示でケアの仕方が変わりました。
具体的には、傷に軟膏を塗る時期、プロペトを塗る時期、絆創膏を使う時期、マイクロポア スキントーン サージカルテープを使う時期など、がありました。
そして、不安なことや、医師が指示する内容にも疑問があれば質問するようにしていました。
医師に些細なことも質問することで、安心して保護テープを貼ることができました。
ほくろ除去後に保護テープの目的を知れば、アフターケアのストレス軽減に繋がる
この記事では、筆者がくり抜き法とCO2レーザーでほくろを除去した際に、医師の指示のもと保護テープを貼っていた経験から、「ほくろ除去後に保護テープを貼る目的」と「保護テープを貼っているときに気をつけていたこと」を紹介してきました。
ここで改めてまとめます。
ほくろ除去後に保護テープを貼る目的は、ほくろ除去のリスク回避・軽減
ほくろ除去のリスク(傷の悪化、肥厚性反感、色素沈着)です。これらを保護テープでどのように回避・軽減するのかが以下です。
- 傷を保湿して、傷が治りやすい環境を作る
- 傷の擦れ、引っ掻きなど、外部からの刺激から保護する
- UV(紫外線)から傷を保護する
- 傷が引っ張られるの抑え、安静にする
筆者は、保護テープを貼る目的がはっきりしたら、保護テープを貼るストレスが軽減できました。
保護テープを貼っているときに気をつけていたこと
- 傷と保護テープを清潔に保つ
- そっと貼る
- ゆっくり剥がす
- テープ部(粘着部)に軟膏や水気が付かないようにする
- テープ部(粘着部)を傷の上に貼らないようにする
- 個人の判断でやり方を決めない(医師にアドバイスを求める)
特に「医師にアドバイスを求める」ことは重要です。
ほくろ除去を検討している方・保護テープを貼るのがストレスになっている方の参考になれば嬉しいです!